野点は道具収集の楽しみと茶道の敷居を下げ、ティータイムの楽しさを教えてくれる日常のティーセレモニー

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このサイトにお越しくださいまして、ありがとうございます!ティータイム好きなヴィンテージTea with DressのAtsukoです。簡単に説明しますね…

こんにちは。

ティータイム好きなヴィンテージTea with DressのAtsukoです。

私は毎日ティータイムを楽しみに生活しています。

ティータイムには美味しいお茶とお菓子を頂くのが楽しみです。

姫だるまさん(紅茶好き)

先日のSNSにお花見の画像が出ていたわね

Atsuko

お寺の敷地で、野点ピクニックへ行ってきました!

姫だるまさん(紅茶好き)

野点好きだわ♡

Atsuko

私も好きですよ〜♡

今日は野点についてお話ししたいと思います

目次

野点ピクニックへ行ってきました

先日、金継ぎ教室の有志の方々と野点ピクニックを開催しました。

今年は桜の開花が早く盛りが過ぎそうな時期でしたが、晴天でとても温かい日で、春を感じることができました。

野点とは

ご存知の方もいらしゃると思いますが、野点をご存じでない方に説明しますね

辞書で引いてみると野点の意味は以下の通りです。

野点(のだて)

屋外で茶を点(た)てること、または野外で行われる茶会のこと。古くは山に出て遊ぶ野遊びのことを野がけ(懸)と称したため、野点のことを野懸茶といった。また松葉などを燻(ふす)べて湯を沸かし、茶を点てる風情に興趣を感じたところから「ふすべ茶の湯」とも称した。

 その最初は、通常、『南方録(なんぽうろく)』に記述される大善寺山(福岡県久留米(くるめ)市)での茶会とされる。それは1587年(天正15)島津氏征伐に出かけた豊臣(とよとみ)秀吉の供をした千利休(せんのりきゅう)が、大善寺山と箱崎松原(福岡市箱崎)で茶会を催したというもので、松葉をかき寄せてさわさわと湯を沸かし、松風の声、煙の立ち上る体(てい)がおもしろいとして、秀吉は、そのときの利休の働きを大いに褒めたたえたという。利休は、野懸を、単なる野遊びになることを戒め、主客がともに清廉潔白を第一とし、野外であるため客の目が周辺の景に移りやすいので、茶のほうへ心を向けるよう作することがたいせつであるということを心得として説いた。また野点には定法がないから、点前(てまえ)・道具ともに定法以上の重い法があるということを厳しく求めた。野点の(かま)は松のから鎖で吊(つ)ったり、3本竹を組んで吊ったりして、茶器一式がコンパクトに収められた旅箪笥(たびだんす)、短冊箱(たんざくばこ)、茶箱(ちゃばこ)、茶籠(ちゃかご)などの携帯用のものを使ってきた。近代に入ってからは、各流儀の家元が立礼(りゅうれい)棚を好み、それを使って野外で点前ができるように工夫されている。ともあれ、各自が創意・工夫をしながら、野外での茶の趣向を凝らすことが野点の茶の楽しみとなっている。[筒井紘一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について

茶道を少しだけ嗜んでいる私は、修行は道半ばですが、野点は外でお茶を頂くので、お茶と景色を楽しむ目的が私にとっては魅力を感じます。

敷居は高くない!野点で茶道をカジュアルに楽しむ

2015〜17年の東京に住んでいた頃、お茶のお稽古を長くやっていた友人にお願いして、時々野点ピクニックへ行ってました。

彼女の家から歩いて20分くらいのところに、清澄庭園がありました。

春や秋の季節に各自お弁当持参して、清澄庭園に集合。庭園内のテーブルと椅子に座っておしゃべりしながらお弁当と野点を楽しみました。

茶籠の持ち主はセンスがいい方なので、日本橋の古美術商で茶籠を購入するくらいの凝り性の方でした。
彼女が集めた道具はとても素敵で私は憧れました。

古い中に凛とした気品に溢れる茶籠の中には、お父様が陶芸でつくった小さめの抹茶茶碗。
釉薬の色が渋くてとても素敵です。

アンティークのガラスの棗、振り出しの瓶は千駄木のセレクトショップで購入したちいさなアンティークの壺に、とうもろこしの皮で作ったお手製の蓋をつけていました。


そこまでこだわるには相当な野点の道具と茶籠へのヴィジョンがないとできないと思いました。

野点の道具は仕覆(しふく)という器を包む巾着袋にしまってありますが、友人は仕覆も手本を見ながらつくっていました。

彼女の野点の道具に魅せられて、私は茶道を極めたいと思いました。

野点の道具

野点セットというと、ちいさめな抹茶茶碗と折り畳みのできる茶杓、小さな茶筅などが巾着袋型の籠や茶箱に入って売られています。
野点セットは市場にたくさん出ていないので、デパートやお店ではなかなか売っていないと思います。

興味がある方はネットで検索する方がいいと思います。

趣味嗜好の多様性によって色々な野点セットがあります

モダンな野点セットをお探しでしたら、嘉門工芸のものをオススメします。

ネットで検索してたら可愛らしいお道具とモダンなセンスが面白いと思いました。

コンスタンスに新宿伊勢丹でイベントをしているようです。


キャンプブランドの野点セット

最近のキャンプブームで、キャンプメーカーが野点セットを出しています。

スノーピークでは、中川政七商店とコラボした野点セットを販売しているみたいですが、完売のようでした。


モンベルも野点セットを出しています

キャンプブランドのモンベルでも野点セットが販売されています。

野点セットの色々なものを検索するのは面白いですね。

ショッピングは買うまでが楽しみなので、理想の野点セットを見つけてくださいね。

参考にしたい野点と仕覆の教本

2018年のことでしたが、私の野点道具へのテレパシーが通じたのか、奇跡が起こりました。

幼稚園でご一緒した友人のお姉様が出版した仕覆の本が家に届きました!

写真がとても素敵で、登場する器やグラスなどセンスがいいんです。
こちらの茶籠も私の憧れの世界観でとても参考になります。


とても素敵な本なので、皆さんにオススメしたいです。
この本の著者田中真紀子さんのインスタも素敵です

オリジナルの野点の茶道具を選ぶ

私は野点へのロマンが強いので、野点セットを買って終わらせたくないと思っています。

セットの中の全てに、私の好みが完璧だったらもちろん買いますが、そのようなセットはなかなかお会いできないと思います。

セットの抹茶茶碗はなかなか気に入ったものがありません。私はこだわりが強いのでできれば自分で作ってみたい。

昔陶芸をやっていたので、野点用の抹茶茶碗を作りたい時期が来たら、どんな形にするかそろそろスケッチでも書いてみたいと思いました。

お茶の道具はとても高いです。

飽き性の私には、高額な茶道具を手に入れるほど、茶道を極めることが難しいと思いますが、野点に関しては多少の我流が通用するのと、茶室でお稽古をするのと違って、お手前もカジュアルでいいです。

博多伝統工芸の茶箱を手に入れる

博多の伝統工芸の曲げわっぱがあります。

特徴としては蓋や前の部分に松竹梅の絵が描いてあります。

博多曲物の柴田徳商店に私が求めている大きさの茶箱があるかもしれない。

金継ぎ教室の帰りに柴田徳商店へ行ってみました。

2年ぶりに来店しましたが、変わらずオールドファッションな佇まいで安心しました。

現在の当主は先代のお嬢さんです

2名の職人さんと伝統の技を守って、現代の要望に応える伝統の革新を担っていらっしゃいます。

こちらのお店へくるのは2回目ですが、店主の柴田さんがとても気さくで真面目な職人さんです。

お人柄がいいので、博多曲げわっぱはここで買いたいと思いました。

色々物色しているといいサイズの箱がありましたが少し古いので売り物なのかどうか…

尋ねてみると売り物ということで、先代の置き土産でした。

茶箱として利用したいことを相談して、中に入れたい道具を持って入れて見たいので、来週まで取り置きをしてほしいとお願いしたら快諾してくださいました。

そして、次週に来店し、道具を入れてみるととてもいいサイズ感でした

松竹梅の絵を描いていただくことにしました。

箱はお父様が作って、絵は娘さん

親子2代で守っている博多伝統工芸の茶箱は趣が深いです。

お棗、抹茶茶碗、茶筅、茶杓を入れてみました。
これらのお道具は仕覆をつくって収めたらとても素敵です。

野点のお弁当

私が柴田徳商店へ初めて行ったのは3年前で、2段のお弁当箱を購入したくて来店しました。

柴田徳商店の博多曲物は市内のインテリアショップで購入できますが、作り手の方から購入したいと思いましたので、尋ねてみました。

今は私は通勤がないのですが、通勤していた時はこのお弁当箱は大活躍でした。

今日は野点ピクニックなので、お赤飯と卵焼き、我が家のお弁当の定番おかずを詰めていきました。

お寺のプライベートガーデン

野点ピクニックの計画は世間話からでした。

金継ぎ教室のお稽古の時に野点をしたいねという話になり、数珠繋ぎに、興味を持ってくださった有志の方が野増えて大きなテーブルを囲む程の人が集まりました。

場所選びで色々な案が出ましたが、金継ぎ教室の生徒さんの実家がお寺ということでその敷地にある桜の木の下でやらせていただくことになりました。

福岡県の郊外にある場所でした。

ここで野点をやらなければ一生ご縁のない場所だったのですが、山の恵みがたくさんあって羨ましくなるくらいのプライベート感です。

久しぶりに人が集まった場所へ行きましたが、自然の中なので解放的でした。

つくしが顔を出していました

お寺の周りを案内していただきましたが、山の中なので森林浴が気持ちいい。

山椒の木が色々な場所にあってお土産に山椒の葉っぱをいただきました。

和菓子職人級の腕前の重菓子を頂きました

金継ぎ教室にはとても興味深い方が習っていらっしゃいますが、今回の重菓子はIさんがつくって持ってきてくださいました。

Iさんは金継ぎ教室のお稽古でも、よく重菓子をつくって持ってきてくださいます。
いつも楽しみなんです。

今日のお菓子は道明寺と透き通るかんてんと白餡、桜の塩漬けが綺麗なお菓子

これを作れるなんて素晴らしいです!

お寺の敷地の桜は生徒さんのご実家なので、惜しみなく桜の花をテーブルに置いてくださって素敵です。

私はマンション暮らしなので自分の家に桜の木がありませんので、所有している桜の木から好きに枝を折ることができることがとても羨ましく思いました。

4種類の抹茶を飲み比べしました

先生とIさんが持ってきてくださったお抹茶を飲み比べしました。

宇治と八女のお茶なのでどちらも美味しく頂きました。

星野製茶園のお茶は福岡ではメジャーで、我が家でも星峰を頂いています。

外でいただくお抹茶は美味しい!

とてもいい時間を過ごしました。

まとめ

今回は野点をご紹介しました。

茶道というと敷居が高い、作法を知らないので自信がないなどのネガティヴな印象があると思います。

しかし野点は自由な発想がありますので、茶道を習っていない方でも、作法に縛られないで導入できるのでオススメです。

外でお弁当を食べたり、お茶を頂くのはとても気持ちがいいものです。

春や秋などの季節ならではの楽しみとも言えますので、家に茶碗と茶筅、茶杓があるならば割れないように籠に入れて、熱々のお湯と抹茶を持って行ってみてください。

まずはやってみること、体験してみることから初めてみるといいと思います。

こんなに素敵なティータイム、日本のティータイムは私たち日本人の楽しみとして皆さんのライフスタイルに気軽に取り入れるとライフスタイルがもっと楽しくなります。

コーヒーや紅茶をいただくのと変わらないものとして野点も是非楽しんでくださいね。

Atsuko

貴方らしい野点ピクニックを楽しんでくださいね♡

姫だるまさん(紅茶好き)

またね!

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この記事を書いた人

航空会社、外資系ラグジュアリー業界を経てヴィンテージショップを経営。
喫茶が大好きで、紅茶、コーヒー、日本茶、中国茶を巡って旅をしたりしていました。
趣味はお菓子作り、料理、金継ぎ。

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